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音速ヒロインの子供たち

 リンドリがカードゲームとして登場してから16年。
 GURPSリプレイが連載終了してから13年。
 いまだに、レスラーたちの後日談を聞かれることがあります。
 これについては決まっているレスラーもいれば、特に考えてないレスラーもあり。

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リング★ドリームのおもひで5


(2006年10月04日21:57)
 そんなこんなで執筆がはじまりました。
 編集部から、カードゲーム版からキャラの流用をせよと指示が降りてきます(ソニックが気に入られた模様)。

 もちろん流用に異存はありませんが、かといって流用キャラだけでは寂しい、という気持もありました。
 せっかく受けた女子プロレスの衝撃。
 それを反映させたキャラクターも作りたいな……と思ったわけです。

 反映というか、モデルにしたキャラですね。
 今ならもう少しオブラートにくるんだキャラを作っていたでしょうが、女子プロレスを自分の中で消化中ということもあり、かなりストレートなキャラクターが出来上がりました。

 それが
 山口、佐久間、加納の3人。
 それぞれ井上京子選手、豊田真奈美選手、山田敏代選手がモデルです。
 上の2枚が連載前の設定画。佐久間・加納もこのあたりでガッチリ存在しています。


 会議を進めていくうちに、連載は新人レスラーが主役という事に決まりました。
 これは
1.コンプRPG読者の大半はプロレスを知らない
2.だからいきなりディープなプロレスネタは禁止
3.なら、読者がじょじょに「プロレスの世界を」知っていく形にすればいい
4.それなら主役は新人たち。読者に近い視点から始めよう
 という理由で、至極ごもっともな判断です。

 プレイヤーもプロレス素人、あるいは浅いファンで固めることが決まり、担当編集夫妻、実験室の文字書きの3人。
 後に絵描きを含めた4人がプレイヤーとして選ばれました。

 連載作業の都合上、ルールが完成するより先にキャラクターのイメージを作ってもらう必要ができたので、初期の3人にはうんうんと唸ってもらうことになりました。
 当時のキャラクターとプレイヤーは下記の通り。

 鰺原こずえ/担当編集者。
 熊野涼子/担当編集者の妻
 山村なみき/実験室の作家(ばにぃはんたぁ零の人)
 藤井朱音/実験室の作家(館尾冽)

 主役が新人なので先輩レスラーたちの登場は必然的に抑えられます。
 数がいるとかえって邪魔ですから。
 カードゲーム版のキャラ流用は編集部の要望なので、必然的に新規キャラクターが絞られました。
 結果、主役たちと被る佐久間・加納は排除。山口だけが残りました。

 1人だけならば、せめてインパクトのある名前をつけようと決意。

 最初は「ゼットン山口」という名前がつけられました。

 プロレスラーは強い(少なくとも、強いというイメージを持たせる必要がある)。
 強いと言えば怪獣。
 その怪獣の中でも特に強い怪獣。
 ウルトラマンを倒した怪獣。
 
 ゼットン。

 強いレスラーの象徴として、これほど相応しい怪獣はいるまい。
 そう思ってつけられた名前です。
 しかし、この名前は幻に終わります。

 それは、設定を見た担当さんに言われた言葉。
「あ、ゼットンって名前の女子プロレスラーっているんだよ」

 最初は実在のレスラーのことかと思いました。
 が、違う模様。
 とはいえ担当さんも詳しくはないらしく……言われるままに本屋に行き、その漫画を見つけます。

 「遙かなるリング」。

 リンドリとほぼ同時期に連載されていた、熱い女子プロレス漫画です。
 その中に、確かにゼットンの名を持つレスラーが存在していました。

(続きます)

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リング★ドリームのおもひで4

(2006年09月28日00:41)
 読み切り版アンケートの結果。

 「悪かった」1位。「良かった」5位くらい。

 この結果を聞いたときの第一声は「よっしゃ」です。
 これはハッキリ覚えています。
 プロレス者なら、この感覚は理解できるのではないでしょうか?
 人気商売の場合、何かをして一番怖いのは「無関心」です。最近「好きの反対は無関心」という言葉が出回っているように、一番怖いのは「良かった」にも「悪かった」にも票が入らない状態でした。
 なので、嫌われるのも上等なのです(最近はネットが発展したので、あまり上等とも言い切れないご時世ですが)。

 実際。
 その反響のおかげで……あっという間にTRPG化&連載が確定しました。
 それもGURPSで。

 GURPSについての細かい説明は割愛しますが……
 グループSNEさん以外の作家がGURPSを担当するというのは異例です。
 これは、「期待されている」というポジティブ要素と「完全オリジナルはまだ任せられない」というネガティブ要素がミックスされた結果です。
 まあ、オリジナルがまかせられないのは新人なので当然なのですけどね。

 何はともあれ、償いとリベンジの機会が出来て私はほっとしていました。

 そう。

 償い。
 リベンジ。

 女子プロレスを見下していた事に対する償い。
 女子プロレスを見下したまま作った作品を世に出してしまった悔恨。

 リンドリ掲載号が出たまさに同じ月に。
 私は別の知り合いに、女子プロレスの興業に連れて行かれたのです。
 当時、まさに燃えさかっていた、団体対抗戦の会場へ。






 いや。

 脱帽しました。
 女子プロレスに対する認識が覆りました。
 確かに男のプロレスのようなパワーはありませんが……これはこれで……

 すげぇ。

 と。
 いやもう大興奮でしたよ。
 元からプロレスそのものは大好きなわけですから、一度面白いと思ったらもう一直線なわけです。
 その知り合いが他にもビデオをもっているというのでゴッツリ借りてみたりしました。
 ここ数年の女子プロ追体験が出来るくらいに。

 そうなると。
 じわじわ後悔が沸いてくるわけです。
 カードゲーム版リング★ドリームに。
 自分はなんちゅーもんを書いてしまったのかと。
 デビュー作でとんでもないもんかいちまった、と。
 おちこんだりもしたわけです。
 まあ、それに対しては
「TRPG雑誌だから、読者もどーせプロレスなんかわかんないよ。ゲーム部分をちゃんと作ってれば問題なし」
 という、ありがたくも釈然としないお言葉をもらいましたが。
(実際、ゲームとしてはマジメにつくりました……が、問題なのはその部分ではないのです)
 
 そんなこんなで。
 TRPG化と連載が決まったとき。
 私は決意したのです。
 今度は「プロレスゲーム」ではなく、「女子プロレスゲーム」を作ろうと。

 そこから、取材の日々が始まりました。
 まずは担当さんと何度か全日本女子プロレスに顔つなぎ。
 当時まだSUN賊(全女直営の喫茶店)で働いていた府川由美選手ら、デビュー前の卵たちを取材。
 道場を何度か見学。
 獄門党党首・ブル中野選手に話を伺ったり。
 自分の車で巡業について行ったり。
 リング設営を手伝ってみたり。
 カメラマンたちに混じってリングサイドで写真を撮ったり(一度乱闘に巻き込まれてイスで足を痛打)。
 各会場の控え室やプレスルームをチェックしてまわったり。

 本当に取材だけで月日が過ぎていきました。
 角川の名前が使えたので、興業はマスコミ扱いでオールフリーパス。マスコミにまじってプレスルームにたむろったり。
 担当さんにも
「いや、普通はそこまで取材しない」
 と言われました。 

 まあ、プロレスオタの部分がここまでさせたのでしょうね。
 オタってな、そういうもんです。
 逆を言えば。
 そこまでしないと女子プロレスゲームを作る自信がもてないほどまでに、カードゲーム版の時の自分の認識がトラウマだったわけです。

(続きます)

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リング★ドリームのおもひで3

(2006年09月28日00:39)
 こうして、リンドリは企画を通りました。
 掲載形式は雑誌のその号の目玉、カードゲームとして。
 破格の扱いです。  

 もちろん私も喜んだのですが……
 さて困りました。
 1で述べたとおり、この時の私は女子プロレスに詳しくありません。
 当時のプロレスファンに数多くいた(今も結構いるでしょう)、女子プロレスに偏見を持つ男のプロレスファンです。
 女子プロレスがどういうものか分からなくて、ビデオを持っているという知り合いにテープを借りてみてみました。
 この時借りたテープが、決定打となります。
 今となっては誰の試合だったかは分かりません。
 雰囲気的にLLの前座だったような気がします。
 貸した人間が女子プロに対して悪意を持っているのではないかと思えるほど、正直つまらない試合でした。
 それでも、女子プロに慣れていたら試合内容で「あ、こりゃ前座か」と一目で分かったはずなのですが……
 昔見た試合が「極悪&阿部」。
 借りてみたのがしょっぱい前座(?)試合。
「やっぱプロレスは男もんだな」
 と判断してしまいました。
 そこで決めた方針が
「男プロレスの方がおもしろいんだから、男プロレスをベースに作るべきだ」
 です。
 もし、当時のカードをまだ持っている人がいるなら……
 見れば分かるでしょう。女子プロレスの体裁を取っていても、ベースはガッチリ男プロレスになっているはずです。

 ルールの第一稿が出来て編集部に提出。
「色気が足りない。脱がしましょう」
 とのリテイクが出ました。
 当初の予定ではシリアスものだったので、正直脱衣は絡めたくなかったのですが(女子の皮をかぶった男プロレスだし)、そこは新人作家。編集長の方針に逆らえるわけがありません。
 当時、その少し前に「バトルスキンパニック」という脱衣格闘ゲームが内輪で流行っていました。ガイナックスのパソゲーです。
「脱げば脱ぐほど強くなる」
 というバカなノリに触発されて。
「よし、リンドリもこれだ!(なにが?)」
 とばかりに方向転換。

 リングで相手の服を脱がしていくゲームに切り替えて再提出。
 これは編集長の受けは良かったのですが、今度は担当氏が「ふざけすぎじゃない?」と難色を示します。「これじゃ、プロレスである必要もないし」と。
 確かに第二稿は技が決まるとHPがわりの服が脱げていくというもの、プロレスである必要性はありませんでした。

 そこで、脱衣の要素は最低限にし(編集長対策)、プロレスの雰囲気もなるべく残して……
 できあがったのが掲載されたカードゲームです。
 付録とは別に、それのリプレイも書いて本文に掲載。

 かくして、1993年4月。
 リング★ドリームは世に出ることとなりました。

(つづきます)

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リング★ドリームのおもひで2


(2006年09月28日00:34)
 元々は、絵描きを出版社に売り込む営業活動でした。
 当時、「すたじお実験室」という会社を作ってパソゲーを作っていましたが、この会社は絵描きの率が高いので、それなら個人個人も売り込もうと思ったのが始まりです。
 この時、何社かと話を持ったのですが、一番早く反応してくれたのが角川書店(元から知り合いだったという部分が大きかったと思う)。
「会社に所属してる絵描きを売り込むときは、企画を一緒に持ち込むと通りやすいよ」
 とのアドバイスを受け、その方向で動きました。

 実は、絵描きを売り込む前にこの担当さんとは個人的に雑誌企画の話をしていたことがありました。

 その時に出来たのがリングドリームの原型(タイトル忘れた)。
 そのときは男子プロレスでした。
 新日本プロレスvs全日本プロレスをモチーフにした、掟破りの団体対抗戦がその概要。TRPG版、カードゲーム版、ボードゲーム版が考えられました。
 他にも戦隊物をベースにした企画もありました。

 で、このプロレス物と戦隊物でコンプRPGに打診。
 当時の編集長の返答は
「色気がない」
 というもの。
 そのときの担当さんとの会話は、たしかこんな感じだったはず。

「とにかく編集長はね。乳が大好きなんですよ。乳がないと企画通らないかもしれませんねぇ」
「乳があれば通りますかね?」
「乳があれば通るでしょう」
「そうか、乳かぁ……」

 そうして書かれたのが画像の企画書です。

 他の企画職の皆さん。信じられますか?
 これが企画書ですよ?
 正確には、「作品の雰囲気こんなかんじ?」というギャグで作った用紙なんですが。
 企画書として扱われてしまったんです。

 リンドリは、この企画書一枚で通りました。
(もちろん、打ち合わせの場で口頭でいろいろ会議をした上でではありますが……)
 恐るべし、乳。

(続きます)


※一番右のなんか、2年後くらいにエロビデオでそっくりな作品が出て笑った記憶が……
(mixiは画像を3つあげられますが、このブログは1つなのでリンドリの画像のみあげました)

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