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香澄とつかさのだらだら生活209日目

 女子寮のある部屋での会話

(帰宅した辻と真鍋)

辻 :………………
真鍋:………………

(ボロボロの2人)

辻 :帰って来れたね。
真鍋:うん。帰って来れた。
辻 :怪我は?
真鍋:幸いにして……ない……
辻 :そりゃ……良かった。
真鍋:あたしもう、みこと先輩の実家行かない。
辻 :行かない、じゃなくて「行けない」だろ?
真鍋:うぅ……次行ったらコロサレル。
辻 :殺されるかもねぇ。
真鍋:うぅっ、かわいい小悪魔のちょっとしたおちゃめじゃんかぁ。
辻 :つかさのおちゃめは……下品なんだよ……
真鍋:そうかなぁ……ちょっとパンツを
辻 :思い出すから言うな。
真鍋:…………
辻 :ふぅ

(力尽き、抱き合うような形で布団に倒れ込む)

辻 :みことさんがうまく治めてくれるのを……期待しよう
真鍋:そうだね。
辻 :………………
真鍋:………………
辻 :………………
真鍋:…………えい。

(おもむろに辻の胸元を押す真鍋)

辻 :あっ。

(プチンという音がする)

真鍋:寝るときははずしなよ~。
辻 :分かったから、人のブラ勝手に外すな。
真鍋:だってフロントなんかつけてんだもん。
辻 :理由になってない!

(怒るが、2人とももう体が動かない)

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香澄とつかさのだらだら生活208日目

 女子寮のある部屋での風景

(無人の部屋)

(エアコンつきっぱなし)

(床に、落ちた紙)

(カサ……)

(子ゴキ発見!)

(カサ……)

(しかし、子ゴキは窓から出て行った)

(どうやら、野良(?)ゴキだったらしい)





(本日も修羅場につきネタつかいまわし)

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香澄とつかさのだらだら生活207日目

 女子寮のある部屋での風景

(無人の部屋)

(ドアに1枚の紙が貼られている)

(エアコンつきっぱなし)

 ――はらり。

(紙が、エアコンの風にあおられて床に落ちる)

(傷心旅行は、少し遠いところのようだ)





(ちょっといろいろあって昨日のネタの使い回し)

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香澄とつかさのだらだら生活206日目

 女子寮のある部屋での風景

(無人の部屋)

(ドアに1枚の紙が貼られている)

(かすみんとみことさんの傷心旅行につきあってきます
          -きゅーとな小悪魔・真鍋つかさ)

(エアコンつきっぱなし)

(何より、ドアの内側に貼られていては誰も見ることが出来ない)

(真鍋も、2人を相手してそれなりに動転しているらしい)


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香澄とつかさのだらだら生活205日目

 女子寮のある部屋での会話

(布団に潜り込んで撃沈している辻)

辻 :………………………………

(心配そうに見つめる真鍋)

真鍋:…………………………
草薙:あの……つかささんは何故ふさぎこんでいるのです?
真鍋:なんか、好きな芸能人が死んじゃったんだって。
草薙:どなた?
真鍋:えーと……うえき……ひとし?
草薙:えっ!?
真鍋:結構古い人だけど、香澄ん実家で……
草薙:つかささんっ!
真鍋:うわ、なに!?
草薙:そ……そそそ……それはまことですか!?
真鍋:な、なにが?
草薙:う……うえ……ひと……
真鍋:ニュースに載ってたから、ホントだと思う。

(ショックを受ける草薙)

草薙:………………………………
真鍋:みことさん?
草薙:………………………………
真鍋:おーい、みことせんぱーい?
草薙:………………………………

(ふらふらと歩く草薙)

真鍋:おーい?

(布団に潜り込む草薙)

真鍋:みこと先輩まで……

(布団に潜り込んで撃沈している辻と草薙)

辻 :………………………………
草薙:………………………………

(あきらめる真鍋)

真鍋:今日はそっとしておこう。

(そして、書き手もブルー)

(ご冥福をお祈りいたします)

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香澄とつかさのだらだら生活204日目

 女子寮のある部屋での会話

(部屋で1人お茶をすする辻)

辻 :ふぅ~……

(部屋の中は静か)

辻 :(ずず……)

(しかし、部屋の外がたまに騒がしい)

真鍋:(遠くから)ひ~~、来んな来んな来んな~~!
草薙:(遠くから)今日でおしまいです。おとなしくしてください!!

(足音が近づいてくる)

辻 :まだやってんのか……

(どたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどた)

(部屋の前を通り過ぎていく足音)

辻 :こんなに走ったら、汗だらけになるだろうに……
真鍋:(遠くから)やだやだやぁだ~~~!!
草薙:(遠くから)いい子だから我慢なさーい!!

(寮のあちこちから聞こえてくる声)

辻 :さすがに3日目ともなると、他の先輩たちも介入してこないし。

(どたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどた)

(部屋の前を通り過ぎていく足音)

辻 :ていうか。あれだけ走れれば、もう治療必要ないんじゃ……
真鍋:(遠くから)香澄~ん、たぁすけてぇ~~!(ルパン調)
辻 :なんであんなにセリフが演技くさいんだ?
草薙:(遠くから)の~~が~~し~~ま~~せ~~~ん!!
辻 :みことさんまで……

(どたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどた)

(部屋の前を通り過ぎていく足音)

辻 :あれだけ走れば、汗だくになるよね。おフロ入った後なのに。
真鍋:(遠くから)いーやー! おーかーさーれーるー!!
草薙:(遠くから)なっ! それは反則です!! 訂正なさい!!!

(どたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどたどた)

(部屋の前を通り過ぎていく足音)

辻 :後で2人ともフロにたたき込むか……

(お茶をすする辻)

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香澄とつかさのだらだら生活203日目

 女子寮のある部屋での会話

(意識を失っている真鍋)

真鍋:………………
辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………………
辻 :つかさ、本当に大丈夫かな?
草薙:大丈夫です。呼吸もしていますし。
真鍋:………………

(たまに指先がピクリと動く)

真鍋:………………
草薙:明日、仕上げをすれば完璧です。
辻 :明日もやるの?
真鍋:………………
草薙:ええ。中途半端はいけませんし。
真鍋:………………
辻 :……………………
草薙:逃がそうと考えてはいけませんよ?
辻 :え? ああ……うん……
真鍋:………………

(右足がビクンとはねる)

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香澄とつかさのだらだら生活202日目

 女子寮のある部屋での会話

(横たわる真鍋、看病している草薙)

真鍋:う~……腰が……
草薙:すみません、本当に。
辻 :試合でやった事はあやまらない方がいいよ。
草薙:はあ……ですが……
真鍋:香澄んも心配してよ~。
辻 :心配って……自業自得だし。
真鍋:自業自得ってなんだ~
辻 :姑息な手を使うから
草薙:まさか、山本さんの後ろに隠れていたとは
真鍋:それがあたしのスタイルなのっ! カラーで個性なの!!
辻 :まー、そうなんだけどね。
真鍋:まさか、目の前でぐり山先輩がぶっこ抜かれるとは。
辻 :そして、その下敷きになるとは。
真鍋:とっさで受身とれなかった……ててて……
草薙:すみません……せめてアンマでお詫びを……
真鍋:そお? 悪いね~
辻 :甘やかすとつけあがるよ。
草薙:いえ、せめてこれくらい……
真鍋:そーそー。
草薙:それに、お詫びになるかはわかりませんし。
辻 :?

(手をわきわきを動かす草薙。それとともに「パキパキ」という音がする)

草薙:つかささん……
真鍋:ん?
草薙:辛かったら……早めに気を失ってください……
真鍋:へ?
草薙:草薙流按摩術……

(草薙の指が真鍋の腰にめり込む)

真鍋:い゛っっ!!
草薙:いきますよ!
辻 :うわ……ちょっ……
真鍋:うぎゃ――――――――――――――――――――――!!

(この後、悲鳴で寮中の人間が集まった)

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香澄とつかさのだらだら生活201日目

 女子寮のある部屋での会話

(小の字で寝ている3人)

辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………………
辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………………
辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………………
辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………………

(真鍋の手がにゅーと伸びる)

辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………………
辻 :ムネをまさぐるのはやめろ
草薙:………………
真鍋:…………ママ……
辻 :寝ぼけたふりするならけり出すよ?
真鍋;………………ちっ……

(真鍋の手がしゅるしゅると戻っていく)

辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………………

(やがて、眠りに落ちていく3人)

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香澄とつかさのだらだら生活200日目

 女子寮のある部屋での会話

(辻の膝枕で唸ってる真鍋)

真鍋:…………ちゅい…………ぃぃ……
辻 :…………………………邪魔なんだけど……
草薙:つかささんはどうしたんです?
辻 :いつもの歯医者。
真鍋:……い……一時間以上…………かかった……
辻 :もー、そんな弱ってるなら普通に布団で寝てなよ。
真鍋:……やだ~……

(指をくわえて丸まる真鍋)

草薙:まあ、幼子の様……
辻 :甘えん坊もいいかげんにしときなよ~。
真鍋:やーだー。

(辻の太ももにしがみつく真鍋)

真鍋:固有領土の主張。
辻 :ボクはいつから領土になった?
真鍋:……主張しておいた方がいいかなって。

(草薙をちろりと見る)

草薙:とりませんよ。

(手を左右に振る)

辻 :みことさんまで~。
真鍋:ホントに~?
草薙:ええ。寝るときに片側だけ貸してくだされば。
真鍋:それくらいならお安いご用だけど~。
辻 :お安いかどうか決めるのはボクだろ。
草薙:駄目なのですか?
辻 :え……いや……
草薙:………………

(じっと辻を見る)

辻 :う…………いや……今さらだし、いいけどさ……
真鍋:う~~……見つめ合うな~~……
辻 :違うって。
真鍋:うぅ……つらいよ~……あたしの方を見ろ~~…………
辻 :………………………あのなぁ……
草薙:…………………
真鍋:香澄~~ん。
辻 :ええい、哀れっぽい声を出すな~。
草薙:ふう………………もう、寝ますか?
辻 :………………そうだね。
真鍋:う~~……
辻 :ほら、お布団おいで。
真鍋:う~~~~……

(もそもそと3人、布団に移動)

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香澄とつかさのだらだら生活199日目

 女子寮のある部屋での会話

(ガックリとうなだれている朝比奈)

辻 :………………
真鍋:………………

(同じくうなだれている草薙)

朝比奈:…………すまん、甘く見すぎていた……
草薙:すみません……本当にすみません……
辻 :いえ、なんとなく予感はしてましたから。
朝比奈:不甲斐なくて……すまん……
辻 :何があったんだか……
朝比奈:聞かないでくれ……
草薙:……うう……
真鍋:両者KOか……
辻 ;勝者無き戦いだったみたいだね
草薙:帰ってきて……いいですか?
朝比奈:すまん……ひきとってやってくれ……
辻 :別にいいですけど。
真鍋:何があったのかだけ、気になるよね。

(しかし、2人とも昨日のことについては一切口をひらこうとはしなかった)

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香澄とつかさのだらだら生活198日目

 女子寮のある部屋での会話

辻 :………………
真鍋:………………
辻 :みことさん、大丈夫かな……
真鍋:ん?
辻 :いや、すごい悲壮な顔して朝比奈さんについてったからさー。
真鍋:あー……
辻 :今頃、どうなっていることか。
真鍋:どっちかっていうと朝比奈先輩の方が大丈夫かって気がするけど……
辻 :何で?
真鍋:何でって……

(無言で、Wiiリモコンの残骸を指さす)

辻 :朝比奈さん、大丈夫かな……
真鍋:致命傷っぽいもの壊されなきゃいいけどねぇ。
辻 :うん。
真鍋:そんなことよりさ。
辻 :ん?

(つつつ、と辻に寄り添う真鍋)

真鍋:久々に2人きりだね。
辻 :もじもじしながら言うな。
真鍋:え~、だってぇ。何だか照れちゃって。
辻 :だからマジっぽく言うの禁止。
真鍋:マジなんだってば!
辻 :…………はぁ……
真鍋:あーっ、何だよその「やれやれ」って感じのタメイキ!
辻 :やれやれって感じのため息だよ。
真鍋:むき――――――!
辻 :ほら、寝るよ。
真鍋:こらーっ! 話は終わってないぞ!!
辻 :終わったって。
真鍋:終わってない――!
辻 :じゃ、1人で寝る?
真鍋:………………………………
辻 :おやすみ~

(布団に潜る)

真鍋:…………………………
辻 :…………………………
真鍋:…………………………
辻 :…………………………
真鍋:香澄んの卑怯者ぉ。

(横に潜り込む)

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香澄とつかさのだらだら生活197日目

 女子寮のある部屋での会話

(朝比奈、入室)

朝比奈:おーい、持ってきてやったぜ。
辻 :あ、ありがとうございます。
草薙:お手数おかけします。
朝比奈:まー、草薙が機械オンチってのは聞いてたからな。
真鍋:ほんと。あたしらじゃ、手に負えないからさー。
朝比奈:ああ、まかせとけ。手ほどきしてやる。
草薙:本当に……私が機械を嗜むようになれるのでしょうか?
朝比奈:大丈夫。簡単な教材にしたから。
辻 :教材……
真鍋:何もってきたの?
朝比奈:これだ。まだ近所で売れ残ってたから。

(ごそごそと取り出したのは「週刊ロボザック」)

草薙:………………?
辻 :なに……これ……?
真鍋:あ、テレビでやってた。ロボット組み立てるやつ。
辻 :あ、あーあー。あれか。
真鍋:毎週パーツがついてきて、二足歩行ロボットをって……
辻 :………………
真鍋:………………
朝比奈:入門としてはこんなモンだろ。
辻 :(むり)
真鍋:(絶対むり)
草薙:……………………

(本の表紙を見ただけで脂汗のにじむ草薙)

辻 :(ああ、やっぱ固まってる)
真鍋:(すげー雰囲気テンパってる)
朝比奈:まあ、気楽に構えろ。
辻 :(だから無理)
真鍋:(すげー、ガマ状態)
朝比奈:ほれ、創刊号は片腕を作るだけだし。

(本を開く。中にはパーツと解説が……)

草薙:…………………………
辻 :(ダメダメ)
真鍋:(懐中電灯を5回に1回だよ)
草薙:……………………ぅ…………
朝比奈:どうした?
草薙:………………ぅぅ…………

(ほとほとと涙をこぼす草薙)

朝比奈:お……おい?
辻 :あー、みことさん落ち着いて落ち着いて
真鍋:なーかせた、なーかせた。
朝比奈:いや、ちょっと待て……え? 何だ?
草薙:つ……翼を持つ鳥に、地を這う蜥蜴の気持ちは分からないのですっっ

(本を見つめたまま涙を流す草薙)

朝比奈:何のことだよ、おい?
辻 :ほら泣かないで。朝比奈先輩だって悪気があったわけじゃないんだし。
朝比奈:悪気って何だおいっ。
真鍋:悪気と一緒にデリカシーはないけどね。
朝比奈:いやだからワケわかんねぇよ!

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香澄とつかさのだらだら生活196日目

 女子寮のある部屋での会話

(部屋の隅で膝をかかえて落ち込んでいる草薙)

辻 :みことさーん……別にもう、怒ってないから
草薙:………………………………
真鍋:ほら、栗羊羹栗羊羹。

(負け犬オーラ発散中の草薙)

辻 :リハビリとか考えたボクたちが悪いんだからさー
草薙:………………………………
真鍋:ほら、カントリーマァムカントリーマァム。

(視線をDVD付きハードディスクレコーダーにむける草薙)

辻 :いきなりレコーダーはハードル高かったよね。うんっ!
草薙:………………………………
真鍋:ほら、コージーコーナーコージーコーナー。

(ディスクトレイが変な角度で出っぱなし)

辻 :まだ保証期間内だから平気だって。
草薙:………………………………
真鍋:ベアードパパもあるよ~。

(その横には真っ二つになったWiiリモコン)

辻 :だからメカにはゆっくり慣れていこ。ね?
草薙:…………でぃすくの入れかえは……誰でも出来るものだと……
真鍋:うん。まさかトレーの出し入れで壊すとは思わなかった。
草薙:……うっ……
辻 :ばか、つかさ……

(さらに落ち込む草薙)

辻 :だからー、悪いのはやらせようとしたボクたちなんだってー。
真鍋:懐中電灯くらいから始めた方がよかったかもね……
草薙:…………そうですね……私にはそれくらいがお似合いなのでしょう。
辻 :みことさんも~~
草薙:懐中電灯なら、5回に1回くらいしか失敗しませんし……
真鍋:あ、それでも失敗することあるんだ……

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香澄とつかさのだらだら生活195日目

 女子寮のある部屋での会話

(1人、部屋にいる草薙)

草薙:…………どうしましょう……

(他の2人は入浴中の模様)

草薙:丈夫と聞いていたのですが……

(正座状態で脂汗)

草薙:私には……荷が重すぎたのかも……

(目の前には真っ二つに折れたWiiリモコン)

草薙:…………………………

(普通、こういう壊れ方はしない)

草薙:な……なおれ~…………

(念じてみる草薙)

草薙:………………………………

(しかし、現実は変わらない)

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香澄とつかさのだらだら生活194日目

 女子寮のある部屋での会話

(布団の中の3人)

辻 :……………………
草薙:……………………
真鍋:……………………

(まだ布団に入って浅い。眠りに落ちかけの2人)

辻 :……………………
草薙:……………………
真鍋:……………………

(そして、1人目がさめている辻)

辻 :(なんかボク、当たり前に小の字の真ん中にいるけど)
草薙:……………………
真鍋:……………………
辻 :(…………なんで?)

(辻の両肩~脇に2人の頭)

辻 :(まあ、三歩譲って真ん中なのはいいとして……)
草薙:……………………
真鍋:……………………

(口の形が△になる辻)

辻 :(なんで2人ともに腕まくらしてるんだろう?)
草薙:……………………
辻 :(ボク、いったいどこのプレイボーイなのさ?)
真鍋:……………………

(布団の中で足を組みかえる)

辻 :(ていうか、この寝返り1つ打てない体勢って……)
草薙:……………………
辻 :(たまに、滅茶苦茶辛くなるんだけど……)
真鍋:……………………

(ゆっくりと足を曲げ伸ばしする辻)

辻 :(寝返りうちたい……)
草薙:……………………
辻 :(ボク、何か悪いことした?)
真鍋:……………………

(寝ながらちょっとあぐらの形にして筋をのばす)

辻 :(誰か変わってくれないかなあ……)
草薙:………う~ん……
真鍋:……にゅ~……
辻 :(……あ、まずい。起こしたか?)

(なんだかんだ言いながら2人に気を配る辻)

草薙:……………………
真鍋:……………………
辻 :……………………

(そ~っと足をのばす)

草薙:……………母様……
真鍋:……………………
辻 :(みことさん……)

(切なげな声に心配になる辻)

草薙:……………………
真鍋:………ですぴさろ………
辻 :(何の夢みてるのさ!?)

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香澄とつかさのだらだら生活193日目

 女子寮のある部屋での会話

(お茶を飲んでくつろいでいる辻と草薙)

辻 :ずず……
草薙:…………ふぅ、お茶がおいしい……

(真鍋、風呂から帰還)

真鍋:あー、さっぱりした~。
辻 :おかえりー。
真鍋:あ、みこと先輩。
草薙:はい?
真鍋:廊下から見てたら、みこと先輩の部屋、灯りついてたんだけど。
草薙:…………
辻 :誰がいたの?
真鍋:さあ。
辻 :この時間じゃ……改装業者でもないだろうし。
真鍋:でも、人影が動いてたから人間いるのは確実。
辻 :………………不審者じゃないだろうな……
草薙:(ぽん)ああ。わかりました。
辻 :心当たりある?
草薙:はい。多分次シリーズの外国の方かと。
真鍋:…………へ?
辻 :…………外人選手?
草薙:はい。今回は寮に泊めると言っていましたから。
真鍋:……………………
辻 :みことさん、聞いてたんだ?
草薙:はい。一応。今日とまでは聞いていませんでしたけれど。
辻 :そっかそっか。うん、聞いてるならいいんだ。
真鍋:……………………
辻 :あ、荷物とかは……
草薙:ええ。必要なものはこちらに移してますし。
辻 :そうなんだ。なら問題ないか。
真鍋:………………
草薙:はい、ありません。

(草薙、にっこり)

真鍋:(みこと先輩……恐ろしい子!)

(一人、どことなく白目で衝撃をうけている真鍋)

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香澄とつかさのだらだら生活192日目

 女子寮のある部屋での会話

(ちゃぶ台の上に小ぶりのショートケーキ)

草薙:…………今日は何かのお祝いですか?
辻 :あ、いや。
真鍋:今日はホワイトデーじゃん。
草薙:ほわいとでえ?
真鍋:ホワイトデー知らない?
辻 :あー……そんな感じする。
真鍋:ホワイトデーっていうのは全身を白く塗りたくった恋人同士がね……
草薙:いえ、ほわいとでえは知っています。
真鍋:あ、そう。
草薙:それより今、嘘を教えようとしましたね?
真鍋:う、嘘じゃないよ。パプァニューギニアではそうなんだって!
草薙:なるほど…………世界は広い……
辻 :………………………………みことさん……
草薙:では、このケーキを全身に?
辻 :違う違う。普通に食べるの。
草薙:しかし、ぱぷあにぅぎにあでは……
辻 :…………つかさ?
真鍋:あ、ほら。ここは日本だからさぁっ!
草薙:なるほど。確かに……
辻 :(ひそひそ)ちゃんとフォローまで考えてからモノ言ってよね。
真鍋:(ひそひそ)だって普通信じないって。
草薙:すると、これは誰かのお返しということに?
辻 :あー、ちがうちがう。そうじゃなくてさ。
真鍋:ホワイトデーとかの日もケーキとか売れる日じゃない。
草薙:売れるのですか?
真鍋:売れるの。
辻 :クリスマスほどしゃないけど。
真鍋:クリスマスと比べちゃね~。
辻 :で、それが夜遅くなると……
草薙:ああ、なるほど。売れ残りケーキですか。
真鍋:そうそう。
辻 :遅くなるといいケーキも安く売るから。
草薙:納得しました。つまり、ただの安売りケーキですか。
真鍋:みこと先輩って……結構ミもフタもない言い方するよね。
草薙:はあ、すみません。
辻 :まあ、言い方も悪かったかな。
草薙:ところで。
辻 :ん?
草薙:これは大丈夫なのですか?
真鍋:これって?
草薙:これ、売れ残りケーキなのですよね?
辻 :うん、まあ。
草薙:売れ残りケーキとは良くないものなのでは?
辻 :え? そんなことないよ。
真鍋:いいケーキだし、数時間差くらいねぇ。
辻 :うん。
草薙:そうですか………………
辻 :なんで?
草薙:以前、理沙子先輩達と同じようにケーキをいただいたことがあるのですが
真鍋:うん。
草薙:その時、「売れ残りケーキ」という言葉に場の空気が張り詰めた気が……
真鍋:……………………
辻 :……………………
草薙:なので、「売れ残りケーキ」とは良くないものなのではないかと
辻 :……………………
真鍋:みこと先輩って…………すごいよね
辻 :……………………うん
草薙:…………………………?

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香澄とつかさのだらだら生活191日目

 女子寮のある部屋での会話

(熊本、入室)

山本:お夜食持ってきましたよ。
真鍋:げほっ、ごほっ……いつもすまないねぇ。
山本:それは言わない約束ですよ。
草薙:い……いつもすみません……
山本:それは言いっこなしですよ。
辻 :すみません、ホント。
山本:気にしないで下さい。
真鍋:……………………
草薙:……………………
真鍋:香澄ん、違う~。
草薙:香澄さん……
辻 :いや、3人続けたらヘンでしょ…………けほっ……
真鍋:そこをおしてやるから「お約束」なの。
草薙:やはり伝統というものは大事ではないかと……
辻 :みことさん、つかさに丸め込まれすぎだから。
真鍋:そんなことないっ。
辻 :ありまくりだろ。
山本:あの……冷めないうちに……

(風邪には栄養と休息)

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香澄とつかさのだらだら生活190日目

 女子寮のある部屋での会話

(寝込んでいる3人)

草薙:……………………
真鍋:……………………
辻 :……………………
草薙:………けほっ……
真鍋:こんっ
辻 :………………くしゅっ!
草薙:……………………
真鍋:……………………
辻 :……………………
真鍋:…………まさか、3人全滅とは……

(風邪ひき3人)

草薙:……不覚……
真鍋:あ゛ー………のど痛い……
辻 :……う~……

(熊本、入室)

山本:大丈夫ですか?
草薙:…………なんとか……
真鍋:……しぬ~……
辻 :一晩寝れば……きっと……

(土鍋と器を置く熊本)

山本:おかゆ作ってきましたから。葱と生姜入りの。
草薙:……申し訳ありません……
真鍋:いつもすまないねぇ。
山本:いいんですよ。お薬もありますから。
真鍋:いつもすまないねぇ。
山本:お水、ここに置きますね。
真鍋:いつもすまないねぇ。
辻 :すみません……「それは言わない約束でしょ」って言ってやってください。
山本:………………? はあ。
真鍋:いつもす…………げほっ! ごほっ!! がほっ!!!
山本:だ、大丈夫ですかっ!?
辻 :あー、もー……こんな事で無理するから……げほっ!

(今日は書き手も38度)

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香澄とつかさのだらだら生活189日目

 女子寮のある部屋での会話

(興行帰りの3人、入室)

真鍋:あー、今日はラクだったー。
辻 :ラクとか言わない。
真鍋:……あっ。
辻 :え?

(畳敷きになっている部屋)

真鍋:あれ――――!?
辻 :た……畳になってる。
真鍋:……………………
辻 :……………………

(首をギギギ……と草薙に向ける2人)

草薙:お気に召しませんでしたでしょうか?
真鍋:……………………
辻 :……………………
真鍋:えーと……つまり、これ
辻 :みことさんの仕業?
草薙:はい。
辻 :なんだってこんな……
草薙:フローリングの上に布団は寒いのでは、と。
真鍋:……えー?
辻 :……………………
草薙:やはり、布団は畳の上でしょう。
辻 :…………なるほど。
真鍋:香澄んが納得したっ!
辻 :で、この畳はどこから?
草薙:私の部屋の畳が余りましたので。
辻 :そーなんだー……

(部屋を見回す辻)

辻 :畳っていいね、こうしてみてみると。
草薙:でしょう。
真鍋:(みこと先輩……意外と侵蝕能力たけー!)

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香澄とつかさのだらだら生活188日目

 女子寮のある部屋での会話

(テーブルがちゃぶ台に変わっている)

草薙:………………
真鍋:………………
辻 :………………

(まったりとお茶を飲んでいる3人)

草薙:………………
真鍋:………………
辻 :(くつろぐなぁ)
真鍋:そういやみこと先輩さー。
草薙:はい?
真鍋:部屋って、まだ元通りにならないの?
草薙:ああ……
真鍋:………………
辻 :………………
草薙:………………
真鍋:………?
辻 :………?
草薙:実は……

(少し目が泳いでいる草薙)

草薙:いえ、もう少しかかるかと……
真鍋:へー。
草薙:居候し続けるのは大変心苦しいのですが……その
辻 :いや、気にすることないよ。困ったときはお互い様。
草薙:す、すみません。

(どことなく落ち着きのない草薙)

真鍋:(うそつけない人だなー)
辻 :(何を隠してるんだろ?)
真鍋:(小の字にはまったか……)
草薙:あ、新しいお茶を煎れますね。

(いそいそと用意する草薙)

辻 :(まあ、みことさんなら害もないか……)
真鍋:(ふっふっふ。ここはあたしの領域内~)

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香澄とつかさのだらだら生活187日目

 女子寮のある部屋での会話

草薙:そろそろ布団を敷きましょうか
真鍋:そーだねー
辻 :………………

(いそいそと布団を敷く草薙と真鍋)

辻 :えーと……

(布団、完了)

真鍋:まくら……
草薙:はい。

(枕を真ん中に1つ)

辻 :また……1つ?
草薙:かけ布団はどうしましょう?
真鍋:あったくなってきたし、毛布だけでいいんじやないかなぁ?
草薙:ですね。

(毛布、完了)

草薙&真鍋:さ。

(辻に向き直る2人)

辻 :さ……って。またボク真ん中?
真鍋:しょーがないじゃん。
草薙:親子三人川の字を覆すにはこれしかありません。
真鍋:そう。親2人子1人の川の字じゃなくて。
草薙:親1人、子2人の小の字。
辻 :だから配役に無理があるから。
真鍋:ままー♪
草薙:母様……
辻 :つかさだけならともかく、みことさんまでー。
草薙:し、仕方ないのです……

(少し頬を赤らめる草薙)

草薙:人肌に包まれて眠るというのは……安らぎが……
真鍋:ヤミツキになるよね。
草薙:あれはよいものです。
辻 :いや、確かに冬場は温もるけどさー……
真鍋:まあまあ

(真鍋に促されて真ん中に寝る辻)

真鍋:ねよねよー。
草薙:失礼します。

(両脇に潜り込む真鍋と草薙)

辻 :やっぱり、何かヘンだ……
草薙:親子なら何も変なことはありません。
辻 :いや、だからそれ無理が……
真鍋:夫婦でもいいのよ?
草薙:ダメです。そうすると小の字の前提が崩れてしまいます……
辻 :(なにかが違う。絶対違う……)

(口が△の形になっている辻)

草薙:温かい……
真鍋:ふに~。
辻 :ボクはむしろ、暑い……

(口が△のままの辻)

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香澄とつかさのだらだら生活186日目

 女子寮のある部屋での会話

(ベットの無くなった部屋)

辻 :なんか広くなっちゃったね~。

(布団を敷きながら)

真鍋:いいじゃん。この方が。
草薙:…………すみません……私のせいで……
辻 :気にしない気にしない。
草薙:しかし、これ以上居候するわけには……
辻 :つってもなぁ……
真鍋:あの部屋に戻るわけにも行かないでしょ。
草薙:耐えられない事もありません。
辻 :いや、わざわざ耐える必要ないから。

(布団が二組敷かれる)

真鍋:3つは無理だね~
辻 :十分じゃない? ボク、昔は二組で三人で寝てたよ。
真鍋:そだねー。
草薙:あの……やはり別の人の部屋に……
辻 :だーかーらー。遠慮することないって。
真鍋:それとも何ですかい。あっしらの部屋では寝れないとでも?
辻 :なんでべらんめい口調になんのさ。
草薙:はぁ……
真鍋:まあ、親子三人で川の字ってのもいいね。
辻 :親子って。
草薙:親子三人川の字ですか……懐かしい……
辻 :川の字は懐かしいけど、雑魚寝はしょっちゅうじゃん。
真鍋:んー、香澄んが旦那で、あたしが妻。そしてみこと先輩が子供?
辻 :無理あるから、その配役。
草薙:私が……子……
真鍋:こんなに大きく育っちゃって……あたしより年上だし。
辻 :根本から何か間違ってるだろう。
草薙:…………子……

(ふらふらと、負担と布団のつなぎ目に腰を下ろす草薙)

真鍋:あ、真ん中。
草薙:子の位置といえばここでしょう?
真鍋:だめー! 香澄んの隣はあたしのっ!!
草薙:しかし、中央は子の位置です。
真鍋:う……じゃ、じゃああたしが子っ!
草薙:すると、私が香澄さんの妻ですか?
真鍋:そ、それもヤだっ!
草薙:では、私が子で。
真鍋:子供でも隅でいいじゃんっ!
草薙:いえ、子は真ん中です。これは譲れません。
真鍋:う~~……ど、どうすれば……

(本気で悩む真鍋)

草薙:親子三人川の字とは、親、子、親であるべきなのです。

(こだわりがあるらしい草薙)

辻 :(親子に例えなきゃいいのに)

(とか思いながら、お茶を煎れる辻)

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香澄とつかさのだらだら生活185日目

 女子寮のある部屋での会話

(破滅は突然やってきた)

-めきょっ!

(割れるベット上段)

草薙:あっ……

(重力の法則に従い、落下する草薙)

真鍋:え?
辻 :へ?

(真下にいる真鍋と辻)

3人:あ――――――っ!

-どしゃっ!

草薙:きゃっ!
真鍋:ぎゃ――――――!
辻 :痛――――――――っ!!

(阿鼻叫喚)

(下段ベットの真鍋と辻の上に、草薙と割れた上段ベットが乗っている)

草薙:な……何が起こって……?
真鍋:痛い痛い~!
辻 :と、とにかくみことさんどいて――!
草薙:…………はっ! す、すみません!!

(状況を把握して慌ててどく草薙)

真鍋:ぎゃー、重っ! 痛っ!

(どくときの動きでダメージを受ける真鍋)

辻 :う~~~。
真鍋:あう~~~。
草薙:な……なんてこと……

(信じられないといった草薙)

草薙:まさか……いえ、そんな……私の体重で……?
真鍋:お……重かった……

(ベットからはい出してくる真鍋と辻)

草薙:お……重かった……ですか?

(「重い」という単語にショックを隠しきれない草薙)

真鍋:うん、重かった……死ぬかと思った

(悪気無し)

草薙:………………そんな……私の体重が……そんな……

(ショックを受け続ける草薙)

辻 :あー……暗黒星の人のダメージが残ってたか……
真鍋:すごい音してたもんね……

(ベットの残骸を見て頷く2人)

草薙:……そんな…………そんな……私が……

(ショックを受け続けている草薙)

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香澄とつかさのだらだら生活184日目

 女子寮のある部屋での独り言

(風呂に行っている2人。一足早く風呂あがりの草薙)

草薙:良いお湯でした……

(ふと、ハンガーにかけられたいちごパンツに気づく)

草薙:……………………

(よく見ると、パンツに「魔除け」の張り紙)

草薙:…………なぜ、肌着に「魔除け」…………

(思案する草薙)

草薙:…………………………

(じっといちごパンツを見る)

草薙:…………………………

(じっといちごパンツを見る)

草薙:…………………………

(ふらふらと、パンツの元へ)

草薙:可愛い肌着……

(ちょっと羨ましそう)

草薙:…………………………
草薙:…………………………
草薙:……………………はっ!

(何かに気づく草薙)

草薙:もしやこれには……魅了の呪いが?

(かかっていません)

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香澄とつかさのだらだら生活183日目

 女子寮のある部屋での会話

(ベッドに横たわる真鍋、テーブルごしにくつろぐ辻と草薙)

草薙:すみません、香澄さん。
辻 :仕方ないよ、みことさんのせいじゃないし。
草薙:まさか、部屋があんなことになるなんて……
辻 :霧子さん怒ってたなぁ……
草薙:私が……あそこで侮らなければ……
辻 :いや、普通あんなんなるなんて思わないから。
草薙:私もまだまだ未熟……
辻 :未熟というか……先輩たち悪ノリしすぎというか……
草薙:いえ、慰めなどいりません。
辻 :いや、ここは怒っていいとこだと思うよ?
草薙:いえ、私が未熟だっただけ……
辻 :…………ま、いいか……
草薙:次こそは……
辻 :1つ聞きたいんだけど……
草薙:はい?
辻 :昨日の体操着とブル
草薙:聞かないで下さい。
辻 :え?
草薙:聞かないで下さい。
辻 :………………
草薙:聞かないで下さい!
辻 :…………………………わかった。
草薙:お心遣い、痛み入ります。
辻 :………………
草薙:あ、お茶煎れましょうか?
辻 :気を使わなくていいって。
草薙:いえ、居候の身。それくらいは……
辻 :みことさんが悪いわけじゃないし。
草薙:……私が未熟だったから……
辻 :それももういいから。
草薙:ここに上物のお茶請けが……
辻 :ボクのおせんべい……
草薙:ところで……
辻 :ん?
草薙:彼女は放っておいていいんですか?

(真鍋を指さす草薙)

真鍋:ちゅいぃぃぃぃ…………ん……
辻 :ああ。あれは風物詩みたいなものだから?
草薙:風物詩?
辻 :歯医者の日だったんだよねぇ……
草薙:はぁ……

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香澄とつかさのだらだら生活182日目

 女子寮のある部屋での会話

(ベットに横たわる2人)

真鍋:ねー、香澄ん。
辻 :ん?
真鍋:また、夜だよ。
辻 :………………だね
真鍋:また、貴重なお休みが……
辻 :う~~~……胃が……
真鍋:あたしは、ぷらす頭が……いたい……

(上で、何やら「もぞり」と人の気配)

真鍋:ん?
辻 :………………
真鍋:………………

(息を潜める2人)

??:うぅ…………

(声が聞こえる)

辻 :(ひそひそ)誰?
真鍋:(ひそひそ)わかんない。
??:…………すぅ……すぅ……
辻 :(ひそひそ)誰か寝てる
真鍋:(ひそひそ)誰だろ……

(そっとベットから降りる2人)

真鍋:(ひそひそ)いるね。
辻 :(ひそひそ)うん、いる……

(上の段を覗き込む2人)

草薙:…………すぅ……すぅ……
辻 :(ひそひそ)ありゃ、みことさん……
真鍋:(ひそひそ)何故にウチに……
辻 :……………………
真鍋:……………………
草薙:…………すぅ……すぅ……
辻 :(ひそひそ)それはそれとして……
真鍋:(ひそひそ)なにがあったんだろ?

(何故か体操着にブルマ姿の草薙)

草薙:…………すぅ……すぅ……
辻 :(ひそひそ)自分から着たのと、着せられたのとどっちだろ?
真鍋:(ひそひそ)つか、今時ブルマって……古……
辻 :(ひそひそ)やっぱ古い?
真鍋:(ひそひそ)あたし、はいたことないよ。
草薙:…………すぅ……すぅ……
辻 :(ひそひそ)そ……そうなんだ……

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香澄とつかさのだらだら生活181日目

 女子寮のある部屋での会話

(入室する2人)

真鍋:…………
辻 :………………

(背中合わせでへたりこむ)

真鍋:お……終わった……
辻 :生き残れた……
真鍋:みんな、剛の者すぎ
辻 :まさか……あのカレーが全部無くなるとは……
真鍋:つか、ヨソの団体も来てたみたいだけど……いいの? あれ?
辻 :ゆっこさんの人徳でしょ……

(ハラをおさえた朝比奈入室)

朝比奈:う……信じられね……
辻 :……朝比奈さんも逃げてきたんですか?
真鍋:寮全体がカレーくさい……
朝比奈:バカ……呼び来たんだよ。
真鍋:へ?
朝比奈:二次会は外で飲みだ。15分に、玄関。
辻 :え~~~
真鍋:む……無理無理
朝比奈:カレーじゃなくて酒だから平気だろ。
真鍋:いや……酒だって入る余地も……
辻 :つかさ……覚悟を決めよう……
真鍋:か、香澄ん~
辻 :10時15分玄関ですね……
朝比奈:ああ……生き残れよ。
辻 :…………はい。
真鍋:………………試合でもそんな事言われたことないよ……

(土曜の夜は長い)

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香澄とつかさのだらだら生活180日目

 女子寮のある部屋での会話

(山と積まれたタマネギ、人参、ジャガイモ)

真鍋:ねぇ香澄ん……
辻 :ん?
真鍋:これ、邪魔……
辻 :しかたないでしょ。
真鍋:………………
辻 :明日までの我慢だ。
真鍋:……なんかさ。
辻 :ん?
真鍋:すっごい憂鬱なんだけど……
辻 :まあまあ……一応、めでたい日だし
真鍋:そうだけどさ……

(材料を見回す真鍋)

真鍋:これ、ホントに全部カレーにすんの?
辻 :………………みたいだよ。
真鍋:あたし、食べないからね。
辻 :いや、気持ちは分かるけど……
真鍋:あー……なんだって寮全員でカレーパーティなんか……
辻 :それが一番のプレゼントになるんだよ……
真鍋:……………………う~~
辻 :落ち着け~

(祐希子の誕生日、間近)

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