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香澄とつかさのだらだら日記566日目
女子寮のある部屋での会話
(最後のダンボールを閉じる辻)
辻 :……これで、よし。
(引越準備、完了)
真鍋:本当に前日に全部終わっちゃった。
草薙:これで、明日は運ぶだけです。
(荷物は6つのダンボールと3つの服(ゴミ)袋と魔王さまとテレビ、パソコン一式)
辻 :ちょっと手洗ってくるねー。
真鍋:あーい。
(部屋の片側に寄せられた引っ越しの荷物)
草薙:この部屋で寝るのも、今日で最後ですね。
真鍋:うん。
(敷かれた布団は、寮の備品)
真鍋:そう考えると名残惜しいなー。
(布団に頬、すりすり)
真鍋:このせんべ布団も、今となっては愛おしいっつーか。
草薙:分かります。
(布団をなでる草薙)
草薙:私、ずっと1人部屋でしたから……
真鍋:あれ、最初からなの?
草薙:ええ。
真鍋:活躍しはじめてからじゃないんだ。
草薙:はい……会社に気を使われたんでしょうね。
真鍋:気?
草薙:ほら。巫女とか、そういう……
(少し寂しさと後ろめたさの混じる口調で)
真鍋:へー。
草薙:当時は、そう思ってませんでしたが……今から考えると羨ましかったんでしょうね。
真鍋:誰を?
草薙:他の同期を……
真鍋:……ふぅん。
草薙:香澄さんと幸音鈴さんが同室で、毎日騒がしかったんですよ。
真鍋:そっか……香澄ん、最初はさおさお先輩と一緒なんだっけ。
草薙:それで、私はずっと……なんて騒がしい人たちなんだろうって。
真鍋:あの2人、今も組むとうっさいもんねー。
草薙:つかささんがいいますか?
真鍋:にへへへへへ。
草薙:それで、必要以上に「自分は1人で平気」って示したかったんでしょうね。
(微笑み)
草薙:常にすました風に取り繕って……
真鍋:あー……昔のみことん、ヤなヤツだったもんにゃー。
草薙:や……ヤなヤツでしたか?
真鍋:うん。お高くとまってて。
草薙:す……すみません。
(赤面)
真鍋:いーっていーって。そのうち分かったもん。
草薙:……何をです?
真鍋:みことん、あたしの同類だって。
草薙:同類?
真鍋:あたしも、この部屋が初めての「居場所」なんだ。
草薙:………………………………
真鍋:………………………………
(見つめ合う2人)
草薙:それは……
辻 :ふいー。ただいまー。
(手を洗って戻ってきた辻)
真鍋:おかえりー。
草薙:お疲れ様でした。
真鍋:ま、その話はまたそのうちに。
草薙:あ、はい。
辻 :なんの話?
真鍋:香澄んの抱き心地の話。
辻 :ぶっ!
(吹く辻)
真鍋:香澄んに抱きついて寝ると安心するよねーって話してたの。
辻 :みことさんがそんな話に付き合うわけないだろー。
草薙:……え……っと。
真鍋:してたよねー。
草薙:その……
辻 :みことさんも怒っていいんだよ?
草薙:し……してました……
辻 :……………………へ?
(目が点)
真鍋:今日はしっかり抱きついて寝ようねーって。
草薙:そ、そうです。
(草薙、こくこく)
辻 :み……みことさんが壊れた……
草薙:こ…………壊れてません。
真鍋:ちょっと素直になっただけだよー。
辻 :え~~?
真鍋:と、ゆーわけで。寝よう、香澄ん。
(布団、ぽんほん)
草薙:そうです。寝ましょう。
(布団の真ん中を、ぽんぽん)
辻 :いや、寝るけどさ……
(釈然としない辻)
真鍋:この部屋に思い残しのないように寝ようね。
草薙:そうですね。しっかり寝ましょう。
辻 :…………寝る前にそんな盛り上がってたら、寝付けないとおもうよ。
真鍋:大丈夫。香澄んに抱きついてると自然に眠くなる!
草薙:香澄さんは自分を過小評価しすぎです!
辻 :いや、何の評価だかわかんないから。
(そして、寮生活最後の夜はふけていく)
(明日で、おしまい)
(最後のダンボールを閉じる辻)
辻 :……これで、よし。
(引越準備、完了)
真鍋:本当に前日に全部終わっちゃった。
草薙:これで、明日は運ぶだけです。
(荷物は6つのダンボールと3つの服(ゴミ)袋と魔王さまとテレビ、パソコン一式)
辻 :ちょっと手洗ってくるねー。
真鍋:あーい。
(部屋の片側に寄せられた引っ越しの荷物)
草薙:この部屋で寝るのも、今日で最後ですね。
真鍋:うん。
(敷かれた布団は、寮の備品)
真鍋:そう考えると名残惜しいなー。
(布団に頬、すりすり)
真鍋:このせんべ布団も、今となっては愛おしいっつーか。
草薙:分かります。
(布団をなでる草薙)
草薙:私、ずっと1人部屋でしたから……
真鍋:あれ、最初からなの?
草薙:ええ。
真鍋:活躍しはじめてからじゃないんだ。
草薙:はい……会社に気を使われたんでしょうね。
真鍋:気?
草薙:ほら。巫女とか、そういう……
(少し寂しさと後ろめたさの混じる口調で)
真鍋:へー。
草薙:当時は、そう思ってませんでしたが……今から考えると羨ましかったんでしょうね。
真鍋:誰を?
草薙:他の同期を……
真鍋:……ふぅん。
草薙:香澄さんと幸音鈴さんが同室で、毎日騒がしかったんですよ。
真鍋:そっか……香澄ん、最初はさおさお先輩と一緒なんだっけ。
草薙:それで、私はずっと……なんて騒がしい人たちなんだろうって。
真鍋:あの2人、今も組むとうっさいもんねー。
草薙:つかささんがいいますか?
真鍋:にへへへへへ。
草薙:それで、必要以上に「自分は1人で平気」って示したかったんでしょうね。
(微笑み)
草薙:常にすました風に取り繕って……
真鍋:あー……昔のみことん、ヤなヤツだったもんにゃー。
草薙:や……ヤなヤツでしたか?
真鍋:うん。お高くとまってて。
草薙:す……すみません。
(赤面)
真鍋:いーっていーって。そのうち分かったもん。
草薙:……何をです?
真鍋:みことん、あたしの同類だって。
草薙:同類?
真鍋:あたしも、この部屋が初めての「居場所」なんだ。
草薙:………………………………
真鍋:………………………………
(見つめ合う2人)
草薙:それは……
辻 :ふいー。ただいまー。
(手を洗って戻ってきた辻)
真鍋:おかえりー。
草薙:お疲れ様でした。
真鍋:ま、その話はまたそのうちに。
草薙:あ、はい。
辻 :なんの話?
真鍋:香澄んの抱き心地の話。
辻 :ぶっ!
(吹く辻)
真鍋:香澄んに抱きついて寝ると安心するよねーって話してたの。
辻 :みことさんがそんな話に付き合うわけないだろー。
草薙:……え……っと。
真鍋:してたよねー。
草薙:その……
辻 :みことさんも怒っていいんだよ?
草薙:し……してました……
辻 :……………………へ?
(目が点)
真鍋:今日はしっかり抱きついて寝ようねーって。
草薙:そ、そうです。
(草薙、こくこく)
辻 :み……みことさんが壊れた……
草薙:こ…………壊れてません。
真鍋:ちょっと素直になっただけだよー。
辻 :え~~?
真鍋:と、ゆーわけで。寝よう、香澄ん。
(布団、ぽんほん)
草薙:そうです。寝ましょう。
(布団の真ん中を、ぽんぽん)
辻 :いや、寝るけどさ……
(釈然としない辻)
真鍋:この部屋に思い残しのないように寝ようね。
草薙:そうですね。しっかり寝ましょう。
辻 :…………寝る前にそんな盛り上がってたら、寝付けないとおもうよ。
真鍋:大丈夫。香澄んに抱きついてると自然に眠くなる!
草薙:香澄さんは自分を過小評価しすぎです!
辻 :いや、何の評価だかわかんないから。
(そして、寮生活最後の夜はふけていく)
(明日で、おしまい)
女子寮のある部屋での会話
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